DENON DP-57L Direct Drive Turntable System

久しぶりの新規オーディオ導入。DENON(日本コロムビア株式会社)1982年製のレコードプレイヤー。定価¥79,800。
https://www.denon.jp/jp/museum/products/dp57l.html

当時の中級機だけあって、セットする項目が非常に多い。ヤフオクで取説のコピーを入手。

トーンアームにカートリッジを取り付ける

まずはストレートアームを本体から外しカートリッジの取り付け。この機種はアームが外れるので交換作業は楽な姿勢で行える。

DENON DP-57L

DENON DL-103Sをシェルから外して取り付け。

DENON DP-57L

DENON DP-57L/M取扱説明書には細かく指示が書いてある。
DENON_DP-57L_57M取扱説明書

DENON DP-57L 取扱説明書 取説

取り付け完了。

※アーム側のリード線(青)が金具根元で切れそうなレベルなので、次回取り付け時にはここはハンダをやり直しする。

トーンアームのゼロバランス調整

アームのゼロバランスは、はじめに後ろの黒いダイヤルを緩める方向へ目一杯回しておく。そのあとにウェイトの小ネジを緩めてウェイト位置を調整。水平バランスを取る。ダイヤルは1回転1g、最大で3回転3g。設定後、針圧計で測るとほぼ正確な数値。

中級機だけあってトーンアームの高さ調整が行える。2箇所のマイナスねじを緩めて行う。1つ目の小ネジを緩めた後は全体を支えてないとストンと下がってしまう。

アームレスト

左がDP-57Lのアームレスト。ストッパーのゴムで挟み込む立派な方式。右側が一般的なアームレスト。輪っかにちょいと挟み込むとか、輪っかをクルッとやって挟み込む方式。しっかり感がだいぶ違う。

Q-DAMPING(Qダンピング)

Q-DAMPING(Qダンピング)という見慣れないダイヤルがある。取説によると、Qダンピングはカートリッジのコンプライアンスによって適正値が異なるけど本機では針圧と同じ数値に合わせれば最適になるよう設定されている…と書かれている。よくわからんがその通りに。

リフターアームの高さ調整

厚めの盤でトーンアーム全体の高さをセットしてみる。次にペラペラの薄い盤をセットしたら針が盤に届かない。盤に届いているように見えるが届いていない微妙な高さ。このような場合はアームリフターの高さを調節しろと取扱説明書に書いてあるので、その通りに調整する。

DENON DP-57L DL-103 アームリフター 調整 高さ 取扱説明書 取説

砲台の左側、アームリフターの2本ある足の右側の小ネジを緩めて高さ調整をする。

DENON DP-57L DL-103 アームリフター 高さ  調整

厚めの盤、薄めの盤のちょうど良いところを探って決定。どっちかというと厚めの盤でほぼ水平になる位置に固定。

DENON DP-57Lのデザイン

シンプルかつ昭和っぽい、なかなかなデザイン。

DENON DP-57L DL-103 ストレート アーム
DENON DP-57L

通常、レコードプレイヤーはS字アームの方がカートリッジ交換が容易で便利だが、このクラスの機種はアームごと交換が可能だし、なによりストレートアームの方がシャープでデザイン的には上質な感じがする。

DENON DP-57L DL-103

S字ユニバーサルアームだとかなり太く感じもっさり重そうな印象になる。

DENON DP-57L DL-103 S字ユニバーサルアーム ストレートアーム 交換式
DENON DP-57L DL-103 S字ユニバーサルアーム ストレートアーム 交換式

前面にはDENONロゴが無い。(DENONページの資料でもこの機種にはロゴが無い)見てすぐにDENONと分かるオリジナルなデザインであるのでロゴ無しで良いのかも。

DENON DP-57L DL-103 ストレート アーム

DENON AU-305からノイズが… デンオン昇圧トランスのケーブル交換

DENONの昇圧トランス、AU-305のケーブルを触れるとノイズが出るようになってしまった。ノイズ元を探るとやはりアース線。レイアウト変え設置場所をここのところ何度か変えた事で傷んでいた箇所がついに切れかかった模様。

おそらくアンプに繋ぐ辺りでの断線だとは思うが、RCAケーブルとセットになって張り付いているアース線のため場所の特定ができず、中古で買った時点で既にケーブル交換されていた事もあり迷わず丸ごと交換することに。しばらくはAU-300LCが代役。

始めに念のためアース線だけ外して導通チェックをすると、やはり断線しかかっている抵抗値。

Re R Le L Eなどとわかりやすく表記してある。

ヤフオクに出ていた、モガミのシールド線をチョイス。RCA端子とアース線のY字端子はセットされたもの。2千円ほど。

モガミシールドは結構硬いがなんとかちょうど良くカーブしてセットできた。

組み戻して完成した状態。

DENON DP-57L Direct Drive Turntable System」への2件のフィードバック

  1. 突然失礼いたします。江崎と申します。
    DENON DP-57Lのメンテナンスもされていらっしゃるようで、お知恵を拝借したく、送らせていただきます。

    ーンアーム後ろ側に高さ調整用のネジ2カ所あります。57L(ジャンク扱い)をヤフオクで落札したのは良かったのですが、このネジ(多分セットスクリュー)が付いてませんでした。 ネジのサイズをお教え頂けませんでしょうか? 
    Service Manufalも入手したのですが、載ってませんでした(^_^;)。

    細いものを突っ込んでみたら、長さは15-20mm位かと思います。

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  2. 台座の後ろ側に台に対して水平に入っているネジですよね?デジタルノギスで3.8〜9、アナログノギスで4mmなのでおそらくM4ではないかと思われます。

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